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*営業日・営業時間(臨時休業など)が変わることがあるのでお店の公式ホームページで確認してからお出掛けください。
1778年創業の新潟県長岡市にある大和屋さんは、日本三大銘菓「越乃雪」でご存じの方も多いと思います。そんな伝統ある大和屋さんが近年カフェをオープンしたそうで、さっそく現地へ行ってみることにしました。
*日本三大銘菓 新潟県長岡市 大和屋の「越乃雪」、石川県金沢市 森八の「長生殿」、島根県松江市 風流堂の「山川」があります。
お店に入ると正面に和菓子のショーケースがあり、その横のレジの近くにお店の方がいらっしゃいます。そこで、カフェを利用する場合は、メニュー表を見て、注文を決め → レジで注文 → お支払い(会計が先です) →お支払いが終わったら、レジ横の通路を通り店の奥のカフェスペースへ行き、空いている席に座って静かに待ちます。

メニュー1
・上生菓子セット(お抹茶付き) 950円(税込み)
季節の上生菓子の中から選ぶことができます
薯蕷饅頭(じょうよまんじゅう)は温かいものを用意してくださいます
・越乃雪・干菓子セット(お抹茶付き)950円(税込み)
出来立ての越乃雪と季節のお干菓子の盛り合わせ
・白玉あんみつセット(お番茶付き)1200円(税込み)
上質な天草寒天と特製のあんに黒蜜をたっぷり
メニュー2
・最中アイスクリーム 小豆添えセット(お番茶付き)980円(税込み)
季節にあわせたアイスクリームに当店の餡を添えて
金曜日・土曜日限定メニュー
・あんバターサンドセット(お番茶付き)1100円(税込み)
バターリッチなふわふわのパンに特製小豆と、牧草だけを食べて育った牛のミルクから作ったバターをたっぷりと
Kidsメニュー
・こどもアイスクリーム(お子様限定)200円(税込み)
(バニラアイスクリーム)
・こどもジュース(お子様限定)150円(税込み)
(ミックスジュース)
Special(予約制)
・職人の出来立て上生菓子(抹茶付き)1800円(税込み)
*3営業日前までの電話予約制です。カウンター席で職人さんが目の前で上生菓子をつくってくださるようです。

2025年5月のメニュー表と料金です
やはり金曜日・土曜日限定のメニュー、あんバターサンドセット気になりますよね。老舗和菓子店さんのあんバターサンドってどんなものなんだろう・・?というわけで注文しました。
↓ 写真左「上生菓子セット」です。季節の上生菓子は「兜」です。写真右があんバターサンドです。

大和屋さんの上質な餡と塩味の効いた大きいサイズの濃厚なバターが絶妙にサンドされています。お番茶との相性も抜群です。
老舗和菓子店のカフェで上生菓子とお抹茶というとハードルが高そうな感じがしますが、実際の雰囲気はカジュアルな店内で、お店の方は「ウェルカム」という感じで温かく静かに迎えてくださいます。
木の温もりを感じる内装で、テーブル席のカフェなので、緊張することなくお茶を楽しむことができます。
しか~し、お抹茶を家の外でいただくときは少しばかりのマナーが気になるところです。
本来茶道は「美味しくお茶をいただくこと」を目的とされていますので、お茶会を楽しむのが一番といわれています。が、実は美味しくいただくための礼儀作法も教養も必要になってきます。

教養~?

例えば、お客さん側でおもてなしされるじゃない?

うんうん

そのおもてなしの心が分かるかどうか・・

ん?

・・忘れてちょうだい とりあえず簡単な礼儀作法だけ・・
その① 抹茶の味を楽しむために、甘いお菓子を先に召し上がってからお抹茶を飲むといいとされています。
これも、個人の好きで、茶会以外では美味しいと思うスタイルでいいと思います。

こんなことをいうとお姉さま方に怒られてしまうわね

お茶から飲んじゃった・・

いいんじゃないかしら?
その② お菓子は、黒文字で一口サイズに切ってから食べる

ひと口で食べちゃダメなのね
その③ お菓子を食べ終わったら、お抹茶をいただく
その④ お茶碗を左の手の上に乗せて時計まわりに二回半回します(流派によって変わります)
その⑤ 茶碗の正面を避けて口をつけて飲みます
その⑥ 口を付けたところを指でそっとぬぐいます 指は懐紙やハンカチで拭きます
その⑦ 今度はお茶碗を反時計まわりに2回まわし、置きます
その⑧ 茶碗を両手でもって茶碗を拝見・・・・・

カフェだから③くらいまででいいんじゃないかしら・・あとは⑥ね
大和屋さんのカフェはカジュアルなテーブル席なので堅苦しさは全くなく、いつも通りでお抹茶とお菓子を楽しむことができました。

でも、お抹茶を作法通りにいただきたい方は本を読んで参考になさっていただければ幸いでございます
ところで、こちらの大和屋さんの日本三大銘菓「越乃雪」の菓子の誕生は、長岡藩の殿様が関係しているようで、9代藩主の牧野忠精公が病に伏した際に大和屋さんのご先祖 大和屋庄左衛門さんが、寒晒粉に甘みを加えたお菓子(越乃雪)を献上したところ、病がなおったことから殿様がたいそう喜んで藩の御用達菓子として用い、その後全国に広まったといわれています。

この銘菓は多くの歴史上の人物に縁があるお菓子なので、簡単にご紹介します。

高杉晋作は亡くなる10日ほど前に「もう今年の雪見はできない」といったところ、側にいた人が見舞いの品であった越乃雪を松の盆栽にふりかけ雪見をしたといわれています。

明治天皇が北陸を巡行された際に御供として来ていた岩倉具視、大隈重信、井上馨たちがお土産として買っていったようです。

小林虎三郎は「越乃雪」を師である佐久間象山への贈り物としたようです。

「越乃雪」を召し上がったことがある方はご存じだと思いますが、口にいれるとふわっと溶けるという上品なお菓子ですので、口に運ぶまでも崩れやすく一口で食べることを推奨します(ブログ主)。

その崩れやすいお菓子を上手に召し上がったのが、山本五十六元帥です。
日本三大銘菓 越乃雪で有名な大和屋さんのカフェにお邪魔しましたが、カフェスペースの一角に職人さんが「越乃雪」を箱に詰めているところなどをガラス越しに見ることができます。こちらは撮影禁止となっていたのでご注意ください。
江戸時代からつづく老舗和菓子店さんのカフェというのは気軽に入りにくいイメージですが、実際はブログ主でさえカジュアルに楽しめたお店でした。なかなか馴染みのない方も和菓子文化の「入口」として楽しめると思うのでぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
大和屋 本店
・住所 新潟県長岡市柳原町3-3
・営業時間
和菓子販売 9時~17時30分
カフェ 10時~16時「L.o.15時」
・定休日 日曜日 水曜日(不定休)
お菓子・カフェのお休みは大和屋公式HPからご覧ください
・駐車場 お店の両脇・裏に有り